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代表取締役社長 和田宅矛インタビュー
家づくりHISTORYインタビュー
 
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interview 自然素材・本物志向・デザイン性へのこだわり


―――造研で家を建てるお客様の傾向は?
 
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 当社のお客様は大きく分けると30代・40代の方と、団塊の世代の方というふたつの層に分かれています。
  簡単に言うと「団塊の世代」と「団塊の世代の子供達」が多いのではないかと思いますね。きっかけはホームページや住宅雑誌をご覧になった方がほとんどです。ですから、お客様ご自身の目で家を建てる業者を判断されているんだな・・・という印象を受けますね。
 お客様の志向としては、最近30代の若い世代の方々も自然素材への関心が高くなってきているのを感じます。アトピーやアレルギーのお子さんがいると特にその傾向が強いようですね。一方で、いわゆるモダン志向というか、デザインハウス志向の方もいらっしゃいます。ですから当社としては「自然素材を使ったモダンデザイン」をコンセプトとしています。
  モダン、和風・・・とにかくどんなテイストの住まいも、本物の素材を使ってつくっていきたいと思っています。
 

―――造研の家づくりのコンセプトは?
   当社の場合は木造が中心なんですが、一番大切なコンセプトは快適に過ごせる家づくりだと考えています。ですから、高気密、高断熱、通気性に富んだ家づくりを基本に考えています。また、プラスティック系素材というものをできるだけ排除して、調湿効果のある無垢材や漆喰壁、珪藻土などの自然素材を利用することで、住まう方の健康にも気を配っています。
 調湿性のないビニールクロスで家をつくってしまうと、室内を膜で覆ったような家になってしまいます。せっかく無垢の建材を使っていても、樹脂形塗装やUV塗装をすると、上にプラスティックがのっているような状態になるんです。ですから、当社ではほとんど塗装をしない状態の無垢の木を使っています。ワックスも自然素材の蜜蝋ワックスなどでお手入れすることをお客様に勧めています。自然素材のワックスは普通のワックスよりも持ちが悪いので、半年に一度はかけていただかないといけないんですが、手間をかける分、余計に家に愛着を持っていただければと思いますね。

―――無垢材・漆喰壁のよさは?
 
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 日本人にとって、漆喰や無垢材といった素材は遺伝子の記憶に残っているというか、非常に安心感を与えるのではないかと思います。京都の寺院などもそうですが、昔の建物ってどこかほっとするような感じがしますよね。
 そういう昔の住まいの良い部分はそのままに、不便だった部分のみを解消して良さをぐっとひきあげていったら、日本人に本当に合った住まいができるんじゃないかなと思います。

―――漆喰壁や無垢材は傷や汚れがつきやすいのでは?
   漆喰ってね、例えば鉛筆やクレヨンぐらいの汚れでしたら消しゴムで消せるんです。ペンキを塗る方法もあるんですが、塗ると調湿効果が落ちてしまいますので、出来れば避けた方がいいでしょう。消しゴムだけで結構他の汚れもとれるものなんですよ。
 無垢材も確かに傷はつきますが、極端な話をすると、削ってしまえば同じものになりますよね。新建材の場合は表面に木目をプリントした薄い膜があるだけですから、本当に傷がつくとベニアの板が出てきちゃうんです。つまり、無垢材の傷は人の顔に刻まれる皺と同じようなものですから、住まいの味わいのひとつとしてとらえていただけたらと思いますね。

―――地震対策についてはどんな取り組みをしていますか?
   家づくりにおいて、第一に重要なのはまず構造的なものをしっかり作るということです。一番は、建物よりも地盤ですね。地盤調査を行って、地震に耐えうる基礎を築けば、その家は耐震上非常に有利なものになると思います。だからうちの物件はすべて、設計の前に必ず第三者機関に土地の地盤調査をしてもらって、その土地に合った基礎をつくり、さらに「地盤保証」の認定をしてもらっています。この保証にはもし将来、基礎が傾く等の事故があった時は、修理費用を保証してもらえるものです。

―――ユニバーサルデザインにはどういうビジョンを持っていますか?
   ユニバーサルデザインは地震対策と並んで重要だと考えていますので、当社でも標準仕様で取り入れています。例えば床に対するバリアは全てフリーにしています。玄関の段差はどうしても生じてしまうものですが、一口に段差といっても、障害のある方に対して問題の無い段差と非常に上がりにくい段差があるものですから、一段の高さや幅などに配慮して設計しています。その他にも、靴が脱ぎやすいように玄関土間にベンチを設けたり、必要な箇所に手すりを設けてもいます。さらに、住まう方の状況によってはそれ以上の配慮をすることもできます。それに、「ユニバーサルデザイン」という言葉の通り、見た目も美しくないといけないと思いますので、常にデザイン性も重視しています。

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